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| 収納コラム | ||||
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ステップイン のすすめ
お金かけずに 気を利かそう
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アメリカ映画を見ていて気になる収納スペースがある。 部屋のドアと同じ扉がついた収納庫。扉をあけて中に一歩踏み込んで天井の灯りをつけると、棚の上に紙箱や道具箱などがギッシリ置かれている。中に入った本人は、立った位置のままそれ以上移動できないほどの狭さながら、棚を一望できて手を伸ばせばすぐに取り出せる。まるで収納ボックスのなかに自分が入ってしまったような空間。 ウオークインクロゼットは言いかえれば衣装部屋、クローゼットは衣類収納で手を伸ばせば届くのでリーチインという表現になる。 そう分類するなら先の収納庫はステップインということになる。 このスッテプインという動作を伴う収納習慣は日本では見かけない。 馴染みのある押入は中段があって布団用収納である。この押入をクローゼットに転用する際、手前に洋服掛け、その奥に棚をもうけて深い奥行きを有効活用するという解決法が一般的。 何故かといえば、押入の床はベニヤで人が立つには不十分な下地になっている、中段は物を置けるので残しておきたい、奥行きは収納量が確保できるからである。しかし、奥の棚にしまった物は死蔵品となってしまい、結果的には空間の無駄使いになっている。 そこで、押入の中段をやめて一歩踏み込んで使うという発想に転換することをお薦めしたい。 押入の床を補強して、コの字状、L字状に棚をめぐらせ、天井には照明をつければ大きな収納庫ができあがる。手前も奥もないため死蔵品はなくなり壁面をぐるり収納場にできる。掃除機やコタツ、ミシン、ゴルフバッグ、引き出物など納まる物のイメージもわいてくる。 実はステップイン収納庫と押入の奥行きには共通点がある。 それは3フィートと3尺とがほぼ同寸で、アメリカの押入ということになる。 台所の食品庫や個室の物入れ、玄関の靴収納として奥行き3尺を上手に活用してみては如何でしょう。
ある高齢者の福祉施設を訪れたときのこと。なんの変哲もない下駄箱と思いきや...に出会った。 靴をしまって、スリッパをつかんで取り出そうとしたその時に棚のベニヤ板も一緒にスルリ、と手前に傾斜してきた。 そのさまがあまりにも自然なので、さっそく下駄箱のなかを覗いて仕組みを点検。使っている部材は板と桟木だけ。その単純さが自然さに通じていることを発見した。棚板であるベニヤ板の奥行きは下駄箱よりも浅く、扉入口に取り付けてある縦桟が扉の戸当たりとベニヤ板の滑り止めを兼ねている。 こういう仕組みを傾斜棚といって話をすませてしまうには惜しいほど、気の利いたものである。システムキッチンにみられるような金物に依存した仕掛けが目につく昨今だからこそ、とても新鮮に感じられるのだ。 ライフスタイルが洋風化して洋家具が一般化するとともに、家具用の金物が輸入品をはじめ国産品が普及して今や様々なタイプの物が出回っている。収納扉にスライド丁番、引出にスライドレールなどは家庭でもよく見かける物である。 こうした金物は合理的で便利な機能をもっている。一方で、使う人が金物の性能にあわせて動作する必要がある。滑りのよい引出しは僅かに引き出したままにできなかったり、扉を半開きにできなかったりといった具合である。 そもそも物を出し入れするための仕掛けには、その動作を手助けするための「思いやり」が必要である。使う人の動作、力の具合に自然と従うものであるべきだ。 物の出し入れには、扉を全開したり完全に引き出したりするよりも、「ちょい開け、ちょい出し」といった行為が頻繁に繰り返されている。こういった場面では、性能のよすぎる金物や余分なお金を使わない仕掛けにこだわりたいものだ。 先の下駄箱は大工さん考案の物ではないかと思われるが、いま注目のユニバーサルデザイン、ローコストデザインの原点を示してくれる優れものである。 |
タイトル
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収納家具の基本 Lesson1
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まずシステム家具と呼ばれている収納家具について解説しましょう。 家具工場で製作されるパネルやボックスを、使う人や使われる空間にあわせて組み合わせることのできる家具をシステム家具といいます。 パネルやボックス、使用する金具などを規格化することによって、量産が可能になります。そのためオーダー家具に比べてコストを抑えることが出来ます。 家具に使われるパネル、箱、扉、棚板の規格、材質、色などによってメーカーの特徴がでます。さらに扉の開き勝手やガラス、鏡などの素材の違いもあるので、同じメーカーでもバリエーションが生まれてきます。 システム家具はのタイプは大きくわけて2つあります。 一つは、板を組み合わせて構成していくパネル式です。 もう一つは、箱を組み合わせて構成するボックス式です。 両者の違いは外見から見分けがつきにくいのですが、それぞれの長所短所があります。
●板+板によるパネル式について 板状の部材を工場で加工し、現場へ搬入して組み立てますので、現場での作業時間が多少長くなります。 板材の厚さや規格寸法があり、そのなかで空間にあわせてプランニングします。梁型や柱型にあわせて板を切り欠いたり、エアコンや家具などを組み込んだりできるため、造り付け収納としてオーダー家具に近い方式です。
●箱+箱によるボックス式について 箱型を複数組み合わせて構成するもので、箱の状態で現場へ搬入して組み合わせていきます。 箱内の加工や扉、引出しなどをあらかじめ工場で製作できるため、現場での取付作業が短縮できます。 規格化された箱を組み合わせていくので、入り組んだスペースには適さないが、棚板や扉などをオプションで追加して使い勝手の良さを求めることが出来る。
●オーダー家具 オーダー家具では、サイズが自由に調整できるため取り付けたいスペースにあわせることが可能です。 板と箱を組み合わせて構成することもできます。 工場で加工や塗装などを行ってから搬入するため、現場での作業行程も短縮でき、住みながらの取付けもできます。
システム家具を実際にオーダーするときの留意点をお教えしましょう。
●ボックス式、パネル式どちらもメーカーごとにサイズの規格がありますので、あらかじめよく調べて下さい。規格寸法で構成しているため、どんな場所でも自由に、とは限りません。
●パネル式の場合、空間の条件にあわせて板のオーダーカットをお願いすると微調整が可能になりますので、細かい点も確認しながらメーカーを選んで下さい。
●ボックス式の場合、箱そのものをカットできません。どうしても規格外の寸法が必要なときには、部分的にサイズオーダーができるかどうか確認して下さい。
●いったん造り付けた収納家具を引っ越し先でも利用したい時には、メーカー指定の施工業者にお願いします。 パネル式の場合、1枚1枚解体して組み立て直すので現場作業に時間がかかります。 ボックス式の場合、箱と箱を連結しているだけなので解体、移動、組立は比較的容易です。
パネル式、ボックス式どちらにするか迷ったときには、ここがポイントです。 ●パネル式 壁に穴をあけないで造り付け収納のような仕上がりを求める人向きです。プランニングの自由度が高い点がメリットですが、パネルの耐荷重には注意して下さい。
●ボックス式 解体と組立が容易なので、引っ越しや模様替えの機会の多い人向きです。入り組んだスペースへの対応は期待できないけれど、食器棚から本棚に転用できるなど長期にわたって使えるようシンプルなデザインを選ぶことをお薦めします。
それでは肝心な価格についてですが。 ●システム家具は工場で量産しているため、価格を抑えることができます。ただし、オプションを加えていったり、空間にあわせてサイズを特注したりすると結果的にはコストがかかってしまたというケースもでてきます。
●一般的な置き家具を購入するのとは違って、プラニングと設置工事があります。それぞれ費用がどの程度かかるか確認しておくことも大切です。 |
板+板 パネル式
箱+箱 ボックス式
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