業務概要

4つの領域とプロジェクトの展開分野

コムテックで展開してきたプロジェクトの全体像を図で表現しました。各領域の詳細については、下記にて紹介します。

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プロジェクト紹介

地域ビジョン 地域デザイン
地域モビリティ 地域リノベーション

 

 地域ビジョン

地域ビジョン<地域のビジョン>は地域が進むべき将来の方向/グランドデザインを定める基本的な領域であり、コムテックの重要な展開分野です。コミュニティから国土まで対象地域は広く想定されますが、コムテックでは基礎的単位となる都市(市町村)を中心に、構成するコミュニティ(地区)との関係を重視した計画づくりを進めてきました。
市町村レベルでは、総合計画、国土利用計画、都市マスタープランなどの策定に携わってきました。また、旧建設省都市局のミレニアムプロジェクトとなった<歩いて暮らせる街づくり>の実現化に向けた調査に参加しました。これは現在のまちづくりの基本概念であるコンパクトシティにつながるもので、バリアフリー、都心居住、住民参加等を柱に、今後のまちの将来像として提唱されました。
さらに今後は<コンパクトシティ+ネットワーク>の実現に向けた立地適正化計画や地域公共交通網形成計画、老朽化ストック対策としての公共施設等総合管理計画にも取り組んでいきます。また並行した活動として、米国MITの正木教授が提唱する<ユニバーサルビレッジ>のコンセプトに賛同し、その実現に向けた取り組みとして産学官による国際会議の開催を支援しています。コムテックではこれまでの取り組みを踏まえ、<ユニバーサルビレッジ>で示される2つの側面を併せ持った地域の将来像を希求することにより、今後の<地域ビジョン>を提案していきたいと思います。

[ユニバーサルビレッジの目指す将来像]

目指す姿 <Humankind in Harmony with Nature
through Wise use of Technology>
基本理念 Happiness Sustinability
基本手法 ユニバーサルデザイン サスティナブルデザイン
評価の軸 生活の質( QOL)  環境の質(QOE)
実現の場 スマートコミュニティ、スマートシティから地球環境へ

 

[主なプロジェクト等]

○ 歩いて暮らせるまちづくりの実現化に関する調査
<コンパクトなまちづくり>、<バリアフリー>、<都心居住>、<住民参加>の4つの基本的考え方を総合的に実現しようとしたもので、全国10程度の自治体を対象としたモデルプロジェクトに参加し、その実現化方策を検討しました。
○ 地域公共交通網形成計画の策定
コンパクトなまちづくりと連携した、持続可能な公共交通ネットワークの実現を目的に、公共交通全体の利用者の増加と収益性の向上を図る計画で、路線バス、コミュニティバス、タクシーの各事業者及び行政の連携のもと、交通結節点機能の充実や、バスネットワークの拡充を検討しました。
○ スポーツツーリズムによる活性化ビジョン
健康ブームや東京オリンピック等を背景に「スポーツのまちづくり」の機運が高まっているなか、地域の自然環境やスポーツ施設、スポーツイベン トなどの地域資源を活かした地域間交流の促進、地域の活性化等を目的としたスポーツツーリズムの推進計画を検討しました。
○ エコまちづくり計画
国家的課題でもある低炭素都市の形成とともに、地域の活性化への寄与にも対応した、都市交通施策や市街地整備等について検討しました。具体的には、CO2排出量削減方策やヒートアイランド現象の緩和方策、賑わいの創出方策等の視点により、対応方策を検討しました。
○ ユニバーサルビレッジ
これまで2回の国際会議に日本事務局として参加するとともに、事前シンポジウムの開催(慶大大学院SDM)や日本側組織委員の活動の取りまとめを担ってきました。今後は、富山市などにおける長期の<コンパクトシティ化>にかかわるコーディネータ的活動を踏まえ、多くの地域的課題を抱える東北地域を中心に、スマートコミュニティなど次世代型のまちづくりの展開に取り組んでいきたいと思います。

春日部市エコまちづくり計画エコまちづくり計画イメージ図
[春日部市エコまちづくり計画]
春日部市地域公共交通総合連携計画コミュニティバスの再編計画図
[春日部市地域公共交通総合連携計画]
春日部駅付近の連立事業の展開と連携し、官民協働による低炭素都市の実現を目指し策定しました。 地域住民の日常的な移動を支えている路線バス、コミュニティバス、タクシーのうち、特にコミュニティバス4路線について見直し、再編計画を作成しました。

 地域デザイン

地域デザイン地域デザインは、グランドデザインとしての地域ビジョンのもとで、具体的な事業展開を実施する際に中核となる分野で、フィジカルデザイン/コミュニティデザイン/事業スキーム/エリアマネジメント等を束ね、総合的な視点からの取り組みを図っています。

例えば都市における<駅>は、様々な交通網が結節する<交通拠点>の役割を担い、さらに、都市の顔として、あるいは地域生活の中心として、多くの人々が行き交う<交流拠点>としての機能も併せ持っています。

コムテックでは、これまで富山駅や池袋駅をはじめ、連続立体交差事業や自由通路整備、駅前広場整備にあわせた駅・まちづくり等、駅に関わる多くの業務に積極的に取り組んできました。 今後、コンパクトシティの実現に向けて、鉄道等の公共交通を軸とし、生活に必要な都市機能を集約する<沿線まちづくり>が指向されるなかで、コムテックでは、ニーズや新しい技術をとらえ、地域の特性や実情に即した<駅・まちづくり>を進めていきます。

例えば、コミュニティサイクルやカーシェアリング等今後導入が期待される新しい交通モードを含めた多様な交通との連携・結節や、住民・事業者・地権者等が主体となったエリアマネジメントの手法の活用による地域の一体的・継続的な管理・運営等を提案します。

また、駅については、少子高齢化、ユニバーサルデザインの視点、観光客の受け入れ、災害対策等、その役割・機能が多様化するとともに、まちにおける駅の可能性や重要性が増しています。

コムテックでは、託児所や病院等の施設の併設、スマートフォン・デジタルサイネージ等による情報提供、安全な空間や経路の確保による防災性向上等、地域に応じた機能を駅に持たせた<まちに開かれた駅、まちのような駅>を提案していきます。

[地域における総合的なデザインの仕組み]

デザインの仕組み

[主なプロジェクト等]

○連続立体交差事業にあわせた駅まちづくり
新幹線駅整備等に伴う「連続立体交差事業」は、周辺の交通や土地利用(都市機能)を含めた計画検討が必要となります。道路を含めた都市全体の交通の再編や、高架下という新たな土地(空間)の活用等、ハード・ソフトの両面から検討しました。
○ 駅の自由通路整備にあわせた駅・まちづくり
自由通路の整備は、駅利用の利便性向上を図るだけでなく、東西(南北)に分断されている地域を一体化し、地域の活性化への寄与も視野に入れた検討が必要となります。これを念頭に、<駅>と<まち>の関係に着目し、自由通路の導入機能やその位置について検討しました。
○ 都市情報システムによる駅周辺の情報まちづくり
駅周辺での情報提供は、都市の安全や活力の向上にとって不可欠なものとなっています。また、街なかでの情報取得の方法や関係する主体は多様化しています。これらを踏まえ、情報提供の目的や場所の特性に応じた、コンテンツやシステム構成、提供体制について検討しました。

富山駅周辺整備 駅周辺整備計画図
[富山駅周辺整備]
池袋駅周辺整備
駅周辺整備構想図
[池袋駅周辺整備]
高架下を活かし、交通広場、南北自由通路、南北鉄軌道軸の連結を実現しました。  回遊と交流の拠点として、駅の東西南北の街の一体化を図りました。

 地域モビリティ

地域モビリティコムテックは<地域モビリティ>に、従来の<交通>では捉えきれない2つの視点を込めています。それは交通を支えるしくみが<情報化>によって大きな変化をもたらしている現実に依っています。

最初の視点は<システムデザイン>で、今日、人々の<移動>の必要性は、物流やサービス、様々なコミュニケーション手段によって代替可能になっています。また、従来型の公共交通や個人交通も、デマンドバスやコミュニティサイクル(バイクシェアリング)などの新しいシステムの提供が可能で、情報提供による移動支援も様々な広がりを見せています。

第2の視点は<スペースデザイン>で、これはコンパクトシティの実現に向け公共交通と都市の関わりが重視される中で、従来の道路ネットワークを中心とした空間計画に加え、限られた空間の有効活用や、快適な移動のための支援により、今後広がりうる利用者ニーズに対応するものです。

例えば、シェアリング交通や超小型モビリティ等による移動を可能とする空間構成(走行、駐車、乗り換え等)を想定した計画が求められます。このような移動には、駅等における乗り換え情報や、モバイル端末等によるリアルタイム情報等の提供が欠かせません。また、特に都市部の限られたスペースを有効利用する手法としては、シェアドスペース※や立体道路制度※等も注目されています。

コムテックでは、このような視点のもと、自由で楽しく快適な移動を支える地域モビリティの実現を目指します。

 [公共交通の領域]

 [シェアリングモビリティの領域]

公共交通の領域 シェアリングモビリティの領域

 

[主なプロジェクト等]

○ コミュニティサイクル(バイクシェアリング)の導入検討
コミュニティサイクルは、近年、新たな都市交通手段・まちづくりツールとして世界的に導入が進められています。国内各地および世界主要都市のシ ステムを俯瞰して得られた膨大な知見を活かし、公共交通との親和性に着目しながらコミュニティサイクルの多面的な効果を発現させるためのシ
ス テムのあり方について検討しました。
○ 自転車走行空間ネットワーク計画と社会実験
自転車は身近な交通手段ですが、走行位置やルールが分かりにくいなど、あいまいな位置づけのまま近年のブームを迎えている状況です。自転車を都市交通手段の1つとして有効活用するために、ルール・マナーの誘導等の課題対応だけでなく、積極的な利活用に向けて、利用者ニーズを最大限に考慮したネットワーク計画の策定や、社会実験を通じた裏道活用による実効性の高い走行空間整備手法について検討しました。
○ バス交通を中心とした公共交通ネットワーク計画
少子高齢化が進む地方・郊外都市においては、自動車に依存した交通行動により、公共交通の利用者減⇒採算性の低下⇒サービスレベルの低下といった負のスパイラルに陥っています。需要分布や利用者ニーズ・ライフスタイルを最大限に考慮しつつ、地方公共団体の財政状況等の制約条件、他の交通モードとの連携・役割分担を勘案し、効率的な運行計画と利用促進策を検討しました。

※ シェアドスペース:歩道と車道を分離せず空間を共有し、信号機等の交通施設を極力排除して、コミュニケーションにより交通静穏化を実現する道路空間。
※ 立体道路制度:幹線道路とその上下空間の建物を一体的に整備する手法。

 


社会実験開催ちらし社会実験開催ちらし

サイクルポートサイクルポート

[仙台市コミュニティサイクル社会実験]本格導入に向けた課題把握を目的に実施された社会実験で、実験の実施計画、実験運営及び結果分析を支援しました。


コンパクトシティの実現に資する地域モビリティの展開イメージ

コンパクトシティの実現に資する地域モビリティの展開イメージ

[公共交通研究会(社団法人 日本交通計画協会主催)]「次世代型の地域モビリティ」が向かうべき基本的方向について検討し、都市規模別や地域特性別に展開イメージを提案するなど、12の提言としてまとめました。コムテックは、事務局を担当しました。


 地域リノベーション

地域リノベーションコムテックでは、これまでも地域の活性化を目的としたソフト面からのまちづくりを重視してきましたが、今後予想される人口減少の下で、多様な価値観の共存と新たなニーズへの対応が一層求められる状況においては、<地域をリノベーションする>という視点が有効と考えます。

すなわち、地域のストックや資源を活かしながら、潜在的なニーズやライフスタイルの変化をとらえ、柔軟な発想でまちのあり方を見直したり、必要に応じて更新あるいは新しい使い方を生み出し、これをマネージメントすることで新しい体験の場を提供したり、地域特性を活かした付加価値による魅力づくりを展開していく必要があると考えます。

例えば<都市ストック>については、特に公共施設の多くが更新時期を迎え、また行政の財政が先細る状況においては、施設の整備や維持管理、施設の統廃合も含めた利活用方策について、計画的で経営的な視点に基づいた検討が必要です。
 コムテックでは、市民、民間企業、行政等のそれぞれの能力を発揮しながら、地域のニーズを踏まえたユニークな利活用プログラムについて、管理・運営も含めて提案していきます。

また、地縁的コミュニティが薄れるなか、それぞれの趣味や活動等を通じたテーマ型まちづくりの可能性にも注目しています。例えば、2020年の東京オリンピックを控え関心が高まっているスポーツは、地域の健康増進への寄与とともに、多くの老若男女が集い楽しめるなど、まちづくりの面からも期待が大きく、個々のスポーツの振興に加え、地域のスポーツ施設を最大限に活かしたスポーツ大会の誘致等による観光交流への寄与も期待されています。
 コムテックでは、<スポーツコミッション>の設立等による大会等の誘致・運営体制を構築し、幅広い市民の参加による<スポーツまちづくり>を提案していきます。

 

[公共施設の活用フロー(廃校施設のケース)]

公共施設の活用フロー(廃校施設のケース)

[主なプロジェクト等]

○中心市街地活性化と、観光・交流を活かしたまちづくり
空洞化が深刻化する中心市街地の活性化を図り、従来の市街地整備と商業活性化策に加え、居住や公共施設等都市機能の適正配置や民間事業も含めた活性化計画の策定に参加しました。
中山間地域では、観光と交流の視点から活性化方策を検討し、住民アンケートや専門家ヒアリング等を踏まえ、地域資源を評価し、これを活用したメニュー及びアクションプログラムを提案しました。
○ 公共空間の活用方策の検討
中心市街地における利活用可能な空間をリストアップし、活用メニューの提案、及びオープンカフェの社会実験の企画・検証を実施しました。その結果から浮かび上がった課題を踏まえ、公共空間を継続的に、日常的に活用していくための推進方策を提案しました。
○ 公共施設の再生と施設の運営・管理支援
個別の施設については、中心市街地の空き家となった公共施設の活用方策を検討しました。市民との意見交換やヒアリングを重ねて活用方法を検討し、最終的には市民映画館と多目的ホールとして再生するための、改修、運営・管理を支援しました。
活用方策としては、「ミニ・ミュンヘン※」などのユニークな海外事例等も参考に提案しました。
※子どもが市民となり仮設都市を運営するドイツ発の遊びプログラム。

 

中心市街地活性化の基本的な考え方
二核二軸の都市構造[鳥取市中心市街地活性化基本計画]
「住みたい、行きたい、ふるさと鳥取」をテーマに、二核二軸を中心とした区域において、ソフト事業を含めた各種事業を設定しました。コムテックは策定~認定に渡り支援し、本計画は平成19年11月に山陰第1号として認定されました。


「花の風景がランドマークとなる交流センター」企画提案

「花の風景がランドマークとなる交流センター」企画提案(抜粋)

[鋸南町都市交流施設整備事業 設計業務プロポーザル]
旧小学校施設を道の駅を中心とした交流施設にリノベーションする計画のプロポーザルにJVで参加しました。我々チームは、対象地域の資源である「花と緑」がランドマークとなる施設を提案し、コムテックでは交通ネットワーク、情報提供、運営体制、交流プログラム等を提案しました。