情報まちづくり(まちづくりの情報システム)
 横浜市都市情報提供システムの検討 平成12〜15年度 横浜市


●調査の目的と背景

 平成12年当時、インターネットの急速な普及を初めとしたITの進展が著しい中、国土交通省においても、「総合都市情報システム調査委員会」を設立する等、ITの都市施策分野における活用を検討していました。
 横浜市においては、都心部の慢性的な交通渋滞や、低迷する経済状況の解消、活性化が課題になっており、地域の付加価値を高めうるシステムが求められていました。そこで、横浜市は、上記の委員会に参画して国の検討と連携しつつ、検討を行いました。

 みなとみらい21地区を中心とする都心部の付加価値の向上、活性化を目的とし、さまざまな主体の連携、情報提供サービスのネットワーク化による総合的な情報システムを将来イメージとして、検討を行いました。



●検討の概要

@コンセプト・提供イメージ

 これまでの都市空間においては、来街者は、欲しい情報を探し出す必要がありました。今回は、「“情報を提供するまち”(来街者に“旬”の情報を提供し、滞在・廻遊を促す)」を街のイメージとして、システムの検討を行いました。

 また、個別のシステムとしては、スクリーンシステムによる不特定多数への大容量の情報提供と、モバイルシステムによる個々人への詳細情報の提供を想定し、これらが相互補完することで、回遊性が向上するようなシステムの構築を目指しました。


Aスクリーンシステムの検討

 スクリーンシステムについては、平成12年度に、スクリーンの規模や配置、コンテンツ等について検討し、整備計画をまとめ、13年度には、システムの整備、試行運営が行われました。

 14年度以降は、システムの改良整備が行われ、現在は、桜木町駅前広場の大型スクリーンをはじめとする計5台のスクリーンとライブカメラによりシステムが運用されています。

 運営については、横浜市から地元の民間会社に委託され、CM放映による収入により、運営コストもまかなわれています。また、大型スクリーンは、イベントにも活用され、駅前広場の賑わいづくりにも寄与しています。


Bモバイルシステムの検討

 モバイルシステムについては、平成12年度に基本計画をまとめ、平成13年度から15年度にかけて、4つのシステムにより、社会実験を行いました。

 社会実験は、GPS受信機を備えたPDAを活用した専用の歩行者ナビゲーションシステムを整備し(システム開発は横浜市から別途発注)、これを来街者に貸し出す方法で行いました。

 検証調査の結果、横浜の地理や情報に不案内な来街者において、回遊距離の延長や行動の変化などが確認できました。




<スクリーンシステム>
桜木町駅前広場大型スクリーン
(LED157インチ)



<スクリーンシステム>
野毛ちか道小型スクリーン
(PDP50インチ)



大型スクリーン前のイベント















<モバイルシステム>
(左)初期画面
(右)ナビゲーション画面



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